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腎臓とは

こどもの腎臓病とは

大人の腎臓・こどもの腎臓
腎機能
新生児の腎機能は、成人の1/5~1/10ほどで、3歳でおよそ大人と同じになるこどもに多い疾患
腎・尿路奇形、急性腎炎、微小変化型、ネフローゼ症候群、紫斑病性腎炎、溶血性尿毒症症候群大人に多い疾患
糖尿病性腎症、膜性腎症などこどもで発症し大人に引き続く病気
IgA腎症など慢性腎不全
こどもは腎・尿路奇形から、大人は糖尿病性腎症から腎不全になることが多い。もし腎臓病といわれたら
腎臓病は痛みや発熱などの自覚症状がないため発見が遅れてしまうことがあります。病的な尿異常なのかはなかなか判断が難しいもの。学校や職場での検査で異常を指摘されたら、必ず病院で検査するようにしましょう。 その際は、前日の寝る前に完全排尿し、次の日の朝一番の尿を検査することをオススメします。(極上の一番搾り)

学校検尿の歴史
1973年
学校保健法施行規則改正
1974年
小中学校の健康診断の項目に尿検査が加えられた。
2002年
慢性腎臓病:CKD(Chronic Kidney Disease)がNational Kidney Foundationより提唱。
山形県小児保健会”学校検尿 ~転ばぬ先の学校検尿~”(松永 発表)
2006年
日本CKD対策協議会が発足。
日本小児腎臓病学会が小児CKD対策小委員会を設立。
2010年
第1回小児CKD各都道府県担当者会議
山形県小児保健会”尿異常のマネージメントリレー ~発見から診断まで~”(松永 発表)
山形市の学校検尿
2008年より当院にて山形市の小中学校の学校検尿のデータをまとめています。

2018年以降の情報の提供が休止したため、以降のデータがありません。
全国の学校検尿
【発見】 ・蛋白尿・血尿同時陽性の60%、蛋白尿単独陽性の2~10%、血尿単独陽性の1~5%から慢性腎炎が発見されます。 ・慢性腎炎の頻度は0.05~0.2%前後と言われているが、慢性腎炎の70~80%は学校検尿で発見されています。 【予後への寄与】 ・糸球体腎炎が原因で透析導入になる患者は、1980~1988年では68.9%、1998~2001年では34.5%とほぼ半減。2008年の調査では29.2%となっています。これは、学校検尿で早期に腎臓病を発見するためと考えられます。 ・ちなみに米国ではおよそ4倍の透析導入患者。 【経済性】 ・新規透析患者の透析導入を2か月延長するだけで賄えます。 (小学生 1000万人、中学生 500万人、200円/人、計30億円)